3rd 走り出せクローバー

■出演

杉山薫(ナイロン100℃) にたばるさなえ(Playing unit 4989)

堺沢隆史(猫☆魂) 皮村猛(マリッヂ・ブルー)

野原千鶴(ブルドッキングヘッドロック) 小畑智子(水性音楽)

佐藤浩子 遠藤良太 (cube united works) 眞鍋卓卓嗣(cube united works) 斎藤真吾(010534J) 斎藤岳夫(9-States) 桶谷郁郎(おけたに会)
■作・演出

大山鎬則(ナイロン100℃)

■スタッフ

舞台監督:堀越春美/照明:シバタユキエ/音響:茶木陽子(モックサウンド)

舞台美術協力:長田佳代子:宣伝美術:上田大樹と新見文

宣伝写真:太田家世(自由創作師)/制作協力:園田喬/企画製作:シグナルズ

 

5年前、活況を呈していたこの街は、今や見る影もなくさびれていて、

この街でただ一つの、やはりさびれたホテルには、

来ることもない客を、待つともなく待つ、カナコ。

 

カナコは、煙草とコーヒー、落ちぶれたピアノ弾きのつまびく音の中で、

だた朽ち果てようとしていた。

 

だがある日、街はずれに、止まるはずのない列車が止まる。

突然の、原因不明の故障。
車掌によれば、いつ走り出せるかは分からない。

乗客は、仕方なしにカナコのホテルに宿をとる。


犯罪を犯し、逃げている二人の女。
1人はもう捕まってもいいから帰りたいと思っている。
1人はまだまだ行きたいと願っている。
一日だけのサボリなんて嘘、全てを捨ててやると、心を決めた、早熟な女子高生。
そして、かつてこのホテルでギターを弾いていたギター弾き・・・

カナコの恋人だった男。

カナコは、ざわめく。
もう忘れかけていたのに、
もう死んでいるかもしれないと思っていたのに、
今さら現れるなんて・・・。
思い出してしまうじゃないか、楽しく笑いあった日のことを、

彼のいろいろな好みを日々覚えて、喜んだことを。
横顔、手の形、肌が白いこと、ギターをつまびく指先の、惚れ惚れする動き、

そして、彼のギターと私の歌が、実によく合っていたことを・・・。


巻き戻せない時間が、巻き戻せるかもと、ふと錯覚してしまうから、
列車よ、走り出さないでと、願う。
錯覚がホントウのことにすり替わりそうで期待するから、

でも期待にはいつも不安がつきまとうから、
列車よ、走り出せと、願う。
揺れるそれぞれの胸、絡まる—。

シグナルズが送る、行きたい人と戻りたい人の衝突劇。

オリジナル曲と生演奏が、物語ふくらませてあなたに届けます。
最後、落涙。そして、明日へのひかり—。

シグナルズ公式つぶやき

シグナルズQRコード
シグナルズQRコード