主宰から見た杉山薫

シグナルズの作品では、殆どの作品で主演を努める。

台本に書かれた、または書かれていない役の心情、その流れを深く読み、作り、「役」をしっかりと背景のある「人物」にして舞台に立ち上げる。だから舞台上の彼女からはどんな役でも、しっかりと人間の営みが、客席に伝わる。技術も高い。シグナルズの物語の芯であり、要であり、華である。彼女が出てくれば、それでもつ。作・演出の大山は信頼を寄せる。

 

近作では時にコメディエンヌの一面を覗かせ、作品の遊びの部分まで担うのは流石。うまさはそのままに、役者としての幅を広げている。今後、そういった役も増えるかもしれない。キャリアは長いが、まだまだ伸びしろがありそう。

実際昔の彼女より、今の彼女の方が、演じることを楽しんでいるように見えるのだ。楽しんでいる彼女は、自由で強い。女性らしい可愛らしさと愛嬌、物語を担う強さをあわせ持った女優。

シグナルズ公式つぶやき

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